相続手続きは、被相続人が亡くなった後、相続人の確認、財産の調査、遺産分割の協議、各種名義変更や税務申告など、順を追って進めていく必要があります。手続きの内容によって関係する役所や金融機関が異なり、提出書類も多岐にわたります。
また、相続放棄や相続税の申告など、期限が定められている手続きもあるため、全体の流れを把握せずに進めてしまうと、思わぬ不利益を受けることもあります。スムーズに相続手続きを進めるためには、早い段階で必要な準備を整え、計画的に対応することが大切です。
以下では、相続発生後に行う主な手続きについて、順を追って分かりやすくご説明します。
相続手続き
相続手続きの流れ
法定相続人の確定
まず、被相続人(亡くなった方)の法定相続人を確認します。
本籍地のある市区町村役場で次の書類を取得します。
・被相続人の出生から死亡までのすべての戸籍(除籍・原戸籍を含む)
・被相続人の戸籍の附票(不動産名義変更に必要)
・相続人全員の戸籍謄本・住民票・印鑑証明書(必須3点)
本籍地は戸籍を登録している場所、住所地は実際の居住地を指します。
本籍地のある市区町村役場で次の書類を取得します。
・被相続人の出生から死亡までのすべての戸籍(除籍・原戸籍を含む)
・被相続人の戸籍の附票(不動産名義変更に必要)
・相続人全員の戸籍謄本・住民票・印鑑証明書(必須3点)
本籍地は戸籍を登録している場所、住所地は実際の居住地を指します。
財産目録の作成
亡くなった方の財産を把握し、遺産(財産)目録を作成します。
名寄帳や銀行・証券会社の残高証明書などを基に、死亡日を基準に整理します。
【必要書類の例】
・名寄帳または固定資産税納税通知書
・預貯金通帳や残高証明書
・証券会社の残高証明書
・生命保険証書
・債務の明細書 など
名寄帳や銀行・証券会社の残高証明書などを基に、死亡日を基準に整理します。
【必要書類の例】
・名寄帳または固定資産税納税通知書
・預貯金通帳や残高証明書
・証券会社の残高証明書
・生命保険証書
・債務の明細書 など
相続税の申告(必要な場合)
相続税の申告期限は、被相続人の死亡から10か月以内です。
内容が複雑なため、多くの場合は税理士に依頼して行います。
【主な必要書類】
・預貯金の取引履歴や証券会社の顧客勘定元帳
・生命保険の支払証明書
・車検証、債務・葬儀費用の明細書 など
内容が複雑なため、多くの場合は税理士に依頼して行います。
【主な必要書類】
・預貯金の取引履歴や証券会社の顧客勘定元帳
・生命保険の支払証明書
・車検証、債務・葬儀費用の明細書 など
遺産分割協議
財産目録が完成したら、相続人全員で誰が何を相続するかを話し合います。
合意が得られない場合、次の手続きに進めなくなるため、冷静な協議が必要です。
【話し合いのポイント】
・相続人のみで行う
・感情的にならない
・他の相続人の意向を尊重する
・お墓など将来のことも含めて考える
合意が得られない場合、次の手続きに進めなくなるため、冷静な協議が必要です。
【話し合いのポイント】
・相続人のみで行う
・感情的にならない
・他の相続人の意向を尊重する
・お墓など将来のことも含めて考える
金融機関の手続き
銀行口座は、亡くなった事実が知られて初めて凍結されます。
窓口で手続きを行う際は、原本を提示し、コピー後に返却されます。
【手続きのポイント】
・預金を相続する人が窓口で手続き(委任状対応も可)
・印鑑証明書や戸籍謄本には有効期限がある
・ゆうちょ、農協、信用金庫では独自の手続きがある場合も
窓口で手続きを行う際は、原本を提示し、コピー後に返却されます。
【手続きのポイント】
・預金を相続する人が窓口で手続き(委任状対応も可)
・印鑑証明書や戸籍謄本には有効期限がある
・ゆうちょ、農協、信用金庫では独自の手続きがある場合も
証券会社の手続き
証券口座の相続は時間がかかる場合があります。
相続人が新たに証券口座を開設し、被相続人の有価証券を移管します。
【手続きの流れ】
1.相続人が証券会社で口座を開設
2.必要書類と遺産分割協議書を提出
3.被相続人の有価証券を新口座へ移管
4.移管完了後、売却や管理を行う
相続人が新たに証券口座を開設し、被相続人の有価証券を移管します。
【手続きの流れ】
1.相続人が証券会社で口座を開設
2.必要書類と遺産分割協議書を提出
3.被相続人の有価証券を新口座へ移管
4.移管完了後、売却や管理を行う
死亡保険金の請求
死亡保険金は受取人の固有財産となり、相続財産には含まれません。
受取人本人が保険会社に直接請求し、単独で受け取ります。
【一般的に必要な書類】
・保険証券
・保険金請求書(保険会社指定)
・死亡の記載がある戸籍謄本
・受取人の印鑑証明書
※保険の種類や契約内容によって、追加書類を求められることがあります。
受取人本人が保険会社に直接請求し、単独で受け取ります。
【一般的に必要な書類】
・保険証券
・保険金請求書(保険会社指定)
・死亡の記載がある戸籍謄本
・受取人の印鑑証明書
※保険の種類や契約内容によって、追加書類を求められることがあります。
不動産の名義変更
預金の手続きが完了したら、不動産の名義変更(相続登記)を行います。
専門的な手続きのため、司法書士へ依頼するのが一般的です。
【主な必要書類】
・被相続人の出生から死亡までの戸籍
・除票または戸籍附票
・相続人全員の戸籍・住民票・印鑑証明書
・遺産分割協議書
・名寄帳、不動産評価証明書
専門的な手続きのため、司法書士へ依頼するのが一般的です。
【主な必要書類】
・被相続人の出生から死亡までの戸籍
・除票または戸籍附票
・相続人全員の戸籍・住民票・印鑑証明書
・遺産分割協議書
・名寄帳、不動産評価証明書
自動車の名義変更
自動車の手続きは、普通車と軽自動車で異なります。
・普通車:陸運局で手続き(相続人のみが承継可能)
・軽自動車:軽自動車検査協会で手続き(親族であれば承継可)
【普通車に必要な書類】
車検証、遺産分割協議書、死亡記載のある戸籍謄本、相続人の印鑑証明書
【軽自動車に必要な書類】
車検証、死亡記載のある戸籍謄本、住民票、認印
・普通車:陸運局で手続き(相続人のみが承継可能)
・軽自動車:軽自動車検査協会で手続き(親族であれば承継可)
【普通車に必要な書類】
車検証、遺産分割協議書、死亡記載のある戸籍謄本、相続人の印鑑証明書
【軽自動車に必要な書類】
車検証、死亡記載のある戸籍謄本、住民票、認印
相続手続きをスムーズに進めるために
相続手続きは複数の機関で多くの書類を要します。
早めに準備を行い、税理士や司法書士など専門家への相談を検討しましょう。
早めに準備を行い、税理士や司法書士など専門家への相談を検討しましょう。




















